高血圧+糖尿+腎障害→オルメテックでケアしましょう

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オルメテックの有効成分はオルメサルタンと呼ばれるものです。オルメテックはアンジオテンシン受容体拮抗薬で、副腎のAT1受容体でアンジオテンシンIIと競合し、アンジオテンシンIIの作用を弱め、血圧低下をもたらします。この薬は副作用が少なく、飲み合わせに問題のある薬も少ないため、安全面には優れている薬です。またオルメテックには臓器保護作用というものがあり、心臓や腎臓の予後を良好にします。よって、高血圧症だけでなく糖尿病、脂質異常症など心臓や腎臓の合併症の心配がある方には積極的に投与されています。ただ降圧作用がオルメテック単独では比較的マイルドであるため、期待している降圧作用に届かなかった場合には降圧効果の高いアダラート、アムロジンなどのCa拮抗薬が併用されることもしばしばあります。
動脈硬化抑制に関してですが、オルメテックには他の高血圧治療薬より優れた動脈硬化抑制効果があります。アンジオテンシン受容体拮抗薬とCa拮抗薬との動脈硬化抑制を比較すると、アンジオテンシン受容体拮抗薬の方が有意に動脈硬化を抑制した、というデータもあります。
また妊娠症に関してですが、妊娠症は原因不明で、妊娠中期以降に高血圧、浮腫、蛋白尿を起こす症状のことをいいます。原因不明ですが、胎盤における形状的な異状によって胎児に血液供給が滞ってしまうことが原因ではないかと言われています。この妊娠症における高血圧の是正にはオルメテックは使用できません。なぜならオルメテックは羊水を減少させ胎児の発育、生存に影響を及ぼす可能性があり、妊娠中の服用は禁止されているからです。妊娠中には使える降圧剤が少なく、α遮断薬がよく高血圧治療には使用されています。